【実施報告】栄区自立支援協議会にてお話をさせていただきました

9月11日(火)、栄区自立支援協議会にて,

当団体の代表・城田輝三がお話をさせていただきました。

 

 

 

 

 

テーマは、「不登校の子どもと発達障害」。

多様な子どもたちのニーズを満たすためには、教育と福祉の連携もとても大切だと考えています。

終了後には質問や感想もいただき、社会課題の解決に向けての意見交換をすることができました。

貴重な機会をいただき、誠にありがとうございます。

ギフテッドとは~「普通」について考える~

昨年(2017年)、ある男性とその姪である天才少女を

描いた物語「gifted」が公開され、大きな反響を呼びました。

以前のブログで、音楽家であるモーツァルト

ギフテッドである可能性があるのでは、

と採り上げましたが、神童・モーツァルトが持って生まれたもの

ギフテッドとはいったい何なのでしょうか。今回は、

ギフテッドを通して「普通」ということについて考えて

みたいと思います。

 

 

 

 

 

gifted(ギフテッド)とは、読んで字のごとく「与えられた」、

つまり、「天から才能を与えられた存在」という意味です。

世の中には、驚くべき才能を持った方が多く存在しており、

その多くはギフテッドではないか、とも言われています。

信じられないほどの記憶力を持っていたり、

他に真似できない芸術的センスを持っていたりするなど、

ギフテッドのジャンルは多岐に亘ります。

この映画に出てくる少女は、

天才的な「数学」の才能を持つギフテッドです。

幼いころから簡単な計算はもちろん、

桁数の多い数同士の掛け算はおろか、

数学の教員が間違えた複雑な数式を正すなど、

その類まれな才能が表立ってきます。

この少女の母親はすでに亡くなっているのですが、ここで注目したいのが

「普通に育ててほしい」という生前の母親の願いです。

男性の母親は、彼女の才能を埋もれさせないためにも

「特別な教育」を求めますが、姉の願いを全うしなければという葛藤の中で、

男性は深く悩んでいきます。

果たして、「普通」とはいったい何なのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

私たちも、普段の生活の中で、「普通」という言葉を当たり前に使っています。

この「普通」とは、社会一般の大多数を基準とし、

そこと比較することで「普通」という概念を生み出しています。

とすると、ギフテッドのように、

多くの人と違う何かを持つ人は、

既に「普通ではない」ことになってしまうのでしょうか

「普通」という言葉を辞書で引いてみると、その中には

「それが当たり前であること」という意味も含まれています。

生まれ持った個性は、その人にとってそれが当たり前であること、

つまり普通であるにも関わらず、

世間一般の型に当てはめ、周囲と同じにすることは、

果たして普通なのかと、疑問に思ってしまう部分もありますね。

以前、筆者が勤務していた高校に、数学のIQが140近くある生徒がいました。

その生徒は、仲間たちと笑顔で楽しそうに過ごし、

時には彼の持つ数学の才能を使ってギャグを言ってみるなど、

周囲にとても溶け込んでいるように感じられました。

その子が持つ才能に、過度に注目するのではなく、

周囲の人がその人を理解し、認め、受け入れられることで、

その人らしく過ごせること、

それが「普通」なのではないでしょうか。

「gifted」は、そうした背景を通して、家族愛を感じられる作品ですので

一度ご覧になってもらえるといいかもしれません。

以上、ギフテッドを通して「普通」について考えるお話しでした。

 

イラスト:ニョラネコ

【報告】鎌倉パートナーズ様に当教室の記事を掲載していただきました!

鎌倉市市民活動センター様の広報紙、

「鎌倉パートナーズ」に、当教室の記事を掲載していただきました。

鎌倉市で市民活動に取り組む人や団体にスポットをあて、活動の様子を紹介する「リレートーク」というコーナーに、SeedsAPPの理念や活動の方針などをとりあげていただきました。誠にありがとうございます。

鎌倉パートナーズ記事

【報告】助成金をいただきました

この度、横浜市より

「よこはまふれあい助成金」

をいただくことができました。

【誰もが安心して自分らしく健やかに暮らせる「よこはま」をみんなでつくろう】

という基本理念のもと、地域課題の解決のため、子どもたちの成長と

社会貢献のために、有効に活用してまいりたいと思います。

ありがとうございました。

【取材報告】大学生の方々に取材をしていただきました

6月6日(水)、某大学現代福祉学部の学生の方々に、

当団体の取材をしていただきました。

取材をしてくださった方の大学では、

福祉分野に関する論文を毎年作成しているとのことで、

今回取材に来ていただいた方々は、特に発達障害の不登校支援について着目し、

支援の現状や社会課題について熱心に研究されていました。

今回の取材が、より良い社会の構築に少しでもお力添えができたのであれば幸いです。

 

 

 

「フリースクール」の在り方や必要性

今年の2月、平成28年度の

不登校児童生徒数の確定値が、

文部科学省より発表されました。

調査結果によると、

小中学校における長期欠席(不登校等)の児童生徒数は、

133,683人であるとされています。

不登校とは【SeedsAPPブログ】

こうした子どもたちの状況を踏まえ、

フリースクールの在り方や必要性について

少しお話ししたいと思います。

 

 

 

平成28年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」について(確定値)

 

平成27年度の小中学校の

不登校児童生徒数125,991人であり、

1年間で約8,000人増加していることがわかります。

 

平成28年度においては、

小学校で30,448人(前年度27,583人)、

中学校では103,235人(前年度98,408人)

不登校であると調査結果が出ています。

人数の増加数は中学校の方が多いものの、

割合から行くと小学校の方が多いことがわかります。

平成28年度、学校外の機関での相談人数は42,219人

うち学校から出席扱いとして認められた人数

19,684人である、とのことです。

以前のブログで少し解説させていただきましたが、

フリースクール等学校外の機関での活動が、

学校長により出席扱いとして認めてもらえるというケースがあります。

しかし上記からわかるとおり、

不登校児童生徒への学校外教育の浸透が進んでいるとは言えず、

出席への振り替えも15%程度にとどまっています。

 

 

 

 

 

 

 

ここに該当しない子どもたちの多くには、

学校に行けずにいる期間をどのように過ごしているのか、

どのようなケアがなされているのか、

学習活動はどのようにしているのかなど、

支援が行き届いていなかったり、

非常に不透明だったりする点が数多くあるのが現状です。

様々な理由により学校に通えなくなってしまう子どもたちにとって、

「学校を休む」ことはとても勇気のいる決断であり、

心の安定や休息のためには必要であると、

我々は広く受け入れていくべきでしょう。

しかし、その間も時は流れており、

子どもたちは大人への階段を上っているのも事実です。

学校に通えずにいる時間をどのように過ごすかは、

その子が社会自立への道を進むうえでも大変に重要

であると言えるでしょう。

そこでカギになるのは、

やはり学校と学校外の連携ではないでしょうか。

学校だけでは解決の難しい課題に対し、

学校と学校外とが密接に連携し、

その子にとって本当に必要な支援を行なっていくことが、

子どもの社会自立に向けた第一歩になるのではないかと思います。

そしてその選択肢の一つとして、

フリースクールなどの学校外教育の場に、

大きな可能性を感じられます。

 

フリースクール等の学校外教育が学校と深く連携し、

不透明な点を解消することで、

これまで行き届かなかった支援の手を広げ、

個々に対する有効な支援方法や新たな課題を発見

しやすくなるのではないかと思われます。

時代背景に伴い、教育的ニーズが変わりつつある現代において、

何のため、誰のためかを見定めた、

大人からの押し付けにならない柔軟な教育活動を、

より広い視野で考えていきたいですね。

 

以上、フリースクールの在り方や必要性についてのお話しでした。

 

イラスト:ニョラネコ

学習活動におけるICT機器の活用方法③ビデオカメラ

前回、前々回と2回に渡ってお送りしている

ICT活用教育シリーズですが、

タブレットはまだしも「電子黒板」となると、

なかなか身近に感じられませんし、

ハードルも高いのではないかと思います。

そこで今回はお手軽なICT機器、

ビデオカメラ」を活用した学習方法について解説したいと思います。

「えっ、ビデオカメラもICT機器?」

疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、

ビデオカメラは映像という情報を保存・入力・出力することができる

立派なICT機器なのです。

 

 

 

 

 

(連続写真などは、スポーツ界ではもはや当たり前に使われている)

学校のような教育の場では、割と昔から取り入れられています。

特に活用しやすいのは体育科目の実技における学習活動でしょう。

体育科目での実技においては、

走る・跳ぶ・投げる・回る・ひねる・伸ばす・縮めるなど、

体を使って様々な技能を表現する必要があります。

またそれらの技能を用いて

・物を操作する

・動いている物に対応する

・空間を見つけ出す(作り出す)

・集団における役割を果たすなど、

単純な技能だけでなく

複数の処理を同時に行なう必要も出てきます。

普段何気なくそうしたことができるというのは

実はものすごいことなんです(笑)

これなら、勉強と同じように

運動にも得意不得意があって当然ですね。

自分の体を使って表現をしているときというのは、

何か道具がない限り、自分の体がどう動いているのか

を確認する手段は、自分の感覚を頼るほかありません。

一般的に運動神経が良いと言われる人は、

自分の体がどう動いているかを把握し、

思い通りに表現したり、

必要に応じて修正したりする能力が優れている

と言えるでしょう。

やや話が逸れてしまいましたが、

ここで活躍するのがビデオカメラなのです。

ビデオカメラなら、自分の動きを記録し映像化することができるので、

自身がどのように動いているのかを確認したり、

自身の動きを分析したりすることができます。

映像を停止したり、巻き戻したり、スロー再生したりすることで、

より詳しく動きを分析することができます。

また、手本となる動きと比較をすることで、

自身の動きに足りない部分をより明確にすることもできます。

 

1991年に国立競技場で開催された世界陸上では、

カール・ルイス選手が当時の世界記録となる9秒86というタイムをたたき出しました。

 

 

 

 

 

そこで日本陸連のバイオメカニクス研究班は、

高性能のビデオカメラを用いて彼の動きを徹底的に分析したことにより、

ICTは日本スポーツ界の競技力向上に大きく貢献しました。

スポーツ界のみならず、学校教育においても

ビデオカメラというICT機器は、

有効に活用できる可能性を秘めていると言えるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

以上、学校教育におけるICT機器の活用方法として、ビデオカメラについて解説しました。

 

イラスト:ニョラネコ

学習活動におけるICT機器の活用方法②「タブレット」

ICT機器の具体的な活用方法として、

電子黒板について前回のブログで解説しました。

学習活動におけるICT機器の活用①「電子黒板」

今回はその第2弾、

「タブレット」の活用方法について

解説していこうと思います。

iPadやSurfaceなどの有名な機種をはじめ、

現在では各社がこぞってタブレット機器の開発に力を注いでいます。

タブレットとは

や専用のペンなどで画面に触ることで操作ができる板状のパソコン

というイメージを持っていただければと思います。

余談ではありますが、

「タブレットPC」「タブレット端末」

という言葉が存在しますが、これは搭載しているOSの違いによって区別されます。

タブレットは持ち運びが容易なので、データ通信の契約をしていれば

基本的にいつでもどこでもインターネットに接続することができ、

webページの閲覧や動画の視聴が可能です。

データ契約をしていない場合でも、Wi-Fi環境下にあれば同じように使うことができます。

タブレットにはカメラ機能や電卓、スケジュールに文書作成など、

多くの機能が搭載されている(搭載できる)ため、

持ち運びの容易さが相まって、ビジネスや日常生活などの

あらゆる場面で活用することができます。

では、学習活動においてどのように

タブレットを活用すればよいのでしょうか。例としては、

・デジタル教科書として使用し、

 画面の拡大やマーカーを引くなどして、視覚支援を行なう

・重い教科書やノートを一つのタブレットで賄う(忘れ物対策)

・調べもの学習でインターネットを使用してwebページの閲覧

・プレゼンツールを使用し、社会進出を見据えたプレゼンの作成・練習

・板書内容の写真を撮る、タイピングでノートを取るなど、

 書字の困難に対する支援として活用する

・タブレット画面を遠隔で確認・操作をすることでの

 授業進度の調整や授業の統制

などなど、挙げだせばキリがありません。

先日挙げた「電子黒板」と組み合わせることで、

より幅広く活用することができます。

 

教育現場において、

校内の無線環境を整備したり、教材の一部として

生徒一人ひとりにタブレットを配布したり

貸し出したりするなど、タブレットを含む

ICT機器の浸透が少しずつうかがうことができます。

先日、デジタル教科書

従来の紙の教科書に代えて使用することができる

とした内容で、学校教育法の改正案が閣議決定されました。

この変化は教育現場にとって、ただ紙が電子化するというだけのこと以上に、

大きな意味をもたらすこととなるでしょう。

タブレットという革新的なICT機器が導入・浸透することで、

日本の教育もこれからの日本の将来のために

革新的な変化が求められるようになるのかもしれませんね。

 

以上、ICT機器の具体的な活用方法の第2弾として、「タブレット」について解説しました。

 

イラスト:ニョラネコ

 

※教育課程の一部においての使用に限る。ただし、視覚障害や発達障害などの児童生徒は全教育課程で使用可能

学習活動におけるICT機器の活用①「電子黒板」

以前のブログで、

ICT活用教育について

簡単に解説させていただきました。

ICT機器に関しては、

日夜進歩の一途をたどっており、

日常生活においては必要不可欠のものとなっています。

そしてその波は、教育現場にも徐々に流れ込んできています。

今回のブログでは、

学習活動におけるICT機器の具体的な活用方法

として、電子黒板について解説していこうと思います。

教育現場、その中でも「学校」で特に取り入れられているICT機器としては、

電子黒板とタブレットの2つが挙げられます。

公立の学校に関しては、自治体により

各校に配備されているケースがあったり、

私立の学校に関しては、教材の一つとして

生徒にタブレットが配布(購入の場合もある)されていたり、

独自に導入していたりするケースもあります。

そもそも電子黒板とは何か、という話でもありますよね(笑)

電子黒板とは、モニター+黒板のイメージを持っていただければと思います。

テレビなどで気象予報について解説する際に、

モニターに映る日本地図の上に矢印を書いたり

晴れマークや雨マークなどをつけたりする場面を

見たことがあるのではないでしょうか。

あの機能を持ったモニターが、電子黒板だとお考え下さい。

電子黒板は直接書き込めるという機能だけでなく、

パソコンなどのICT機器と接続することで、

その画面を複製することもできます。

インターネットで検索をしてみたり、

動画を流したり、地図を広げたりなど、様々な活用方法があります。

電子黒板のメリットは、

事前準備さえ整っていれば

「書く」「消す」という時間を大幅に削減

することができる点にあると筆者は考えます。

授業準備の際にPowerPointなどのソフトを用いて板書計画を作成すれば、

これまで黒板に字を書いたり、書いた字を消したりしていた時間、つまり

「子どもたちに背中を向けていた時間」を、

「子どもたちの表情を見る時間」に変えることができるのです。

学習活動の中で、子どもたちが学習内容を理解しているかどうか、

姿勢はどうか、調子はどうかなどを指導者側が把握するには、

授業中のどもたちの様子を見ることがとても大切です。

また、電子黒板に書き込んだ内容をそのまま保存し、

授業内容・板書内容をプリントアウトすることで、

その日欠席した子どもへも授業内容を伝えやすくすることができます。

さらには、プリントアウトできれば

書字に苦手を抱えている子どもへの支援にもなりますし、

画面を拡大すれば視覚支援としても活用することができます。

「難しそう」

「使いこなせる自信がない」

というICT機器へのイメージは、パソコンやスマートフォンの普及により

徐々に薄れつつあります。

時代の変容とともに日常生活や社会生活を取り巻く環境が変わるように、

教育の在り方や方法についても、変化を求められる部分と向かい合うことで、

新たな可能性が生まれるのかもしれませんね。

 

以上、ICT機器の具体的な活用方法として、電子黒板について解説しました。

 

イラスト:ニョラネコ

【実施報告】外国につながる子どもが抱える困難についての講演会

3月21日(水)、地球市民かながわプラザ(あーすぷらざ)にて、

「外国につながる子どもが抱える困難について」の講演会を開催いたしました。

講師として、NPO法人 多文化共生教育ネットワークかながわ理事の笹尾裕一先生をお招きし、

一般の方々・保護者・学生・職員を対象に、約1時間半程ご高話頂きました。

外国に繋がりのある子どもたちが抱える困難には、様々な社会背景があるとともに、

そうした子どもたちに必要な支援には、個人だけでなく社会全体として取り組む必要がある

ということを深く感じられる、大変充実した時間を過ごすことができました。

お足元の悪い中ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございます。