映画「ファインディング・ドリー」から考える子どもの理解

皆さんは最近、どんな映画を観ましたか?

一昔前の金曜ロードショーでは、番組終わりに水野晴郎さんの

「いやぁ、映画って本っ当に良いもんですね!」

という決め台詞がありましたが、

映画と共にこの言葉が今でも印象深く心に残っています。

さて、2016年に公開されたディズニー映画

「ファインディング・ドリー」という作品があります。

ご覧になった方も多いのではないでしょうか。

この物語の主人公は、前作「ファインディング・ニモ」にも出てきた、

ドリーという魚

ドリーは物を覚えることが苦手で、

ちょっと前のこともすぐに忘れてしまいます。

また、目に入ったものに気を取られてしまい、

あっちへ行ったりこっちへ行ったりしてしまいます。

しかし、とても友達や家族思いで優しい心を持ち、

素晴らしい行動力も持ち合わせており、

その高い行動力を生かして様々な困難に立ち向かっていきます。

ここまで話したところで、ピンとくる方もいるかもしれません。

そう、ドリーの行動や性格には、

ADHDの傾向によく似たものが数多く見られるのです。

※ADHDについては過去のブログにて詳細解説

ADHDとは①

この作品を観て、

「これ、私のことだ!」

「あの人にそっくり!」

「うちの子どもも…」

と共感する方が、非常に多かったと聞きます。

そして、この作品を最後まで観て涙する方もたくさんいらしたようでした。

ドリーの他にも、多くの個性的なキャラクターが登場し、

力を合わせながら物語は進んでいきます。

そんな中で心をとらえるのが、

ドリーのあわてんぼうぶりに我慢ができなくなってしまうシーンと、

それを受け入れる心優しい仲間たちとの数々のシーン、

そしてドリーの両親の包容力

どんな子どもたちにも素晴らしい才能があり、

一人ひとりに個性がある。

それを認め、受け入れ、尊重していく周囲の温かさが描かれており、

筆者自身、この作品を観て学んだことは多くありました。

学校教育や家庭での子育てにも通ずるものが数多くあったからこそ

反響を呼んだのではないかと思います。

個人の課題解決能力を高めることも大切なことですが、やはり

周囲の人間も一人ひとりを理解していく必要があるんだろうな、

と感じさせてくれる作品でした。

これ以上はネタバレになりかねないので(笑)、今回はここまで。

気になった方はぜひご覧いただければと思います。

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