メディアリテラシー教育の必要性②

こんにちは!NPO法人SeedsAPPの職員、伊藤です!

 

以前のブログで、危機管理に関する面を中心とした

メディアリテラシー教育の必要性

についてお話ししました。

メディアリテラシー教育の必要性➀

情報収集をするうえで、

ICT機器やインターネット等を

使用すること自体を問題視するのではなく、

子どもたちが情報を取捨選択し、

適切に活用できる能力を身につける必要がある、

と言えます。今回は、情報の活用の仕方をメインとした、

メディアリテラシー教育の必要性

についてお話ししたいと思います。

 

皆さんは、何か調べものをする際には、

何を利用することが多いでしょうか。

現代社会においては、第一に

インターネットが挙げられるでしょう。

スマートフォンやタブレット端末など、

持ち運びとデータ通信が可能な媒体があれば、

時間・場所を問わず必要な情報を集める

ことができます。

インターネットを利用して、調べたい語句を打ち込んで検索し、

それについて書かれた記事から必要な情報を得る、

というのが一般的なスタイルでしょう。しかし、

インターネット上に挙げられる情報の数は

日々増え続ける中、

何を持って「この情報が正しい」と判断するのかは、

子どもどころか大人でも難しい所ではあります。

掲載されている記事によっては、

全く別の内容が書いてあることもあり、

どの情報を選択すればよいのか迷ってしまう

のではないかと思います。

SNSなどで誤った情報が流され、

拡散されてしまうなどしたら、

世の中はパニックを起こしてしまうでしょう。

ここで必要なのも、やはり

メディアリテラシー(情報の真偽を見抜く力)

であると言えます。

膨大な情報があふれる現代において、

その情報を鵜呑みにするのではなく、

その情報の信ぴょう性を調べるほか、

なぜそのような情報が発信されたのか、

情報の出所を探すなども、

必要に応じて行う必要もあります。

また、調べた情報同士を比較して、

共通点や矛盾点を探したり、

根拠に基づいた情報であるかどうか

を調べたりすることも必要とされます。

 

学習指導要領においても、

学習指導におけるICT機器の活用

に関していくつも例示されています。

これは、ICT活用の目的によって、

「子どもたちの情報活用能力を育成するため」

「教科の学習目標を達成するため」

の2つに大きく分類されています。

(文部科学省:初等中等教育における学習指導でのICT活用より)

前回のブログで、危機管理に関する面でのメディアリテラシー教育に

ついて触れましたが、そもそも

ICT機器を何のために活用(所持)するのか、

どのように活用すべきなのかを、

発達の途中段階にいる子どもたちはもとより、

周囲の大人たちがそれをしっかりと理解し、

どれだけ的確に子どもたちに伝えること

ができるかが、非常に重要になってきます。

 

「友達が持っているから」

「これがあれば便利だから」

「インターネットに書いてあったから」

といった答えには要注意。

本来の目的、使用目的の明確化、

適切な使用と判断とったメディアリテラシー

を常に心がけることで、

ICT機器の持つ本来の力を有効に活用できるでしょう。

以上、情報の活用の仕方をメインとしたメディアリテラシー教育に

関するお話しでした。

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