先日、平成34年度から実施される
高校学習指導要領改訂案が、
文部科学省より公表されました。
これまでのブログでも何度か、
学習指導要領という言葉がでてきましたが、
学校教育に携わっている方でなければ、
なかなか触れることのないワードでしたね。
これまで解説せずに進んできてしまいごめんなさい(笑)
今回は、学習指導要領について簡単に説明したいと思います。
学習指導要領とは、
文部科学省の作った「授業のガイドブック」
のようなものです。
小学〇年生はこの教科ではこれをこのように学びこれを身につけていく…
といったものが学習指導要領に記載されており、学校の先生はこの
学習指導要領に沿って授業を作成・進行していきます。
また、学習指導要領は
日本全国で同じものが使用されており、
どの地域でも一定水準の教育が受けられる
ようになっています。
学習指導要領は、小学校・中学校・高校のそれぞれの
各教科に大まかな目標が定められており、
学校教育法施行規則で定められている
年間の標準授業時数を踏まえ、
地域や学校の実態に応じてカリキュラムが組まれています。
小中高の各学校、各教科の学習指導要領は、
一般的な書店でも販売されていることが多く、
値段も1冊150円程度と非常に安価で手に入れることができます。
国はどのような目的を持って学校教育を行なおうとしているのか、
それをもとに学校はどのようにカリキュラムを組んでいるのか、
といった意図を知る手段の一つとして、興味のある方は一度手に取ってみるのも面白いかもしれません。
学習指導要領は、
昭和33年以降約10年ごとに改訂されています。
新しい学習指導要領に関しては、
小学校では平成32年度、中学校では33年度より全面的に実施、
高校では34年度より年次進行で実施が予定されています。
また、「主体的・対話的で深い学び」(いわゆるアクティブラーニング)
にも触れられ、
「何ができるようになるか」を明確化している点や、
小学校における外国語教育の充実、
プログラミング学習などの情報活用能力、
子どもたちの発達の支援についても、
今回の学習指導要領改訂におけるポイントとして挙げられています。
時代の変化とともに、教育に求められるニーズにも変化が求められ、
学習指導要領の改訂により時代に沿った教育方針が示されています。
子どもと関わる機会の多い方は、日本の学びの在り方の理解に一歩踏み込むことで、
また一つ発見があるかもしれませんね。
以上、学習指導要領について解説しました。
イラスト:ニョラネコ
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