夏休みも半ばを過ぎ、いよいよ新学期ですね。
中学3年生にとっては、卒業後の進路に向けて
本格的に活動していく時期かと思います。
小学校から中学校へと進んだ後に選ぶ進路として、
最も多く選択されているのは「高校進学」。
平成28年度の高等学校等への進学率は98.7%という数字に達しており、
中学卒業=高校進学という考え方が、現代ではかなり浸透していると言えます。
そこで今回は、高校の種類について解説したいと思います。
通常、進学する高校を選ぶ際には、
学力、校風、卒業後の進路状況から選んだ本人の希望と、
家庭及び学校とで相談・面談を重ねながら判断することになります。
過去と比較すると、現在世の中の多様な価値観や生き方に応えるべく
様々な形態の学校が存在しており、
子どもの状況に応じたカリキュラムが組まれるなどの
配慮もされてきています。
それぞれの学校の特徴を知った上で納得の進路が決められることが
一番良いことだと思います。
高校には、大きく分けて
全日制、定時制、通信制
の3種類があります。(以下に簡単に説明をします。)
●全日制高校
・一番馴染みのある高校と言える。3年制
・授業は1コマ50分、1日6~7時間の週5~6日
・朝登校、夕方下校
・勉強をメインに考えている生徒が多い
●定時制高校
・卒業までは基本4年間かかる
・授業は1コマ45分、1日4時間が主流
・夜間部が主流だったが、現在は午前部、午後部もある
・働きながら通う生徒が多い
●通信制高校
・基本は3年間で高校卒業資格を取得する
・授業は年に数回。基本は自宅でレポートに励む
・登校日数を選べる通信制高校が増えている
・勉強以外にもやりたいことがある、集団や通学に不安がある生徒が多い傾向にある
学校の種類による違いは、大まかに説明するとこうなります。
いざ高校を選ぶとなると、
「どの高校が自分に合っているのだろう」
「自分に行ける高校があるのだろうか」
といった不安を抱える人もいるかもしれません。
同様に、我が子の状況を見て、
どこが良いか、何をすれば良いか
と悩む保護者の方も多いと思います。
学校の種類による特徴はあっても、学校によって雰囲気や特色は異なりますので、
まずは情報を収集したり、自分の目で確かめたりしながら、
進学したい高校を選択することが良いでしょう。
高校生活は、中学生活に比べてとても速いスピードで「社会」が近づいてきます。
進みたい進路や将来像がはっきりと決まっている人もそうでない人も、
責任ある選択ができるように準備を整えていきたいですね。
次回以降、「高校」についてさらに深く掘り下げてみたいと思います。
イラスト:ニョラネコ