神童・モーツァルトが持って生まれたもの

クラシック音楽の代表的な音楽家として世界中に知られているモーツァルト

彼が生まれ持った類まれな才能は、世界に激震を与えました。

モーツァルトの名を知らない人はいないといっても過言ではないでしょう。

また、私たちもあらゆる場面で彼の書いた曲を耳にしていることと思います。

今回は少し趣向を変えて、そんな偉大な音楽家の一面に触れながら、

子どもたちのことを考えてみたいと思います。

彼の正式な名前は、「ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト」。

1756年にザルツブルグ(現在のオーストリアの都市)で生まれ、幼いころより

父親から英才教育を受けてきました。3歳のころにはチェンバロを弾き始め、

5歳の時には最初の曲を作曲します。

父親と共に音楽旅行を重ね、宮廷などで演奏を披露し大絶賛されました。

トルコ行進曲」や「フィガロの結婚」などの代表曲を作曲した後、

626曲目の「レクイエム」の作曲に取り組んでいる途中、35歳という若さで短い生涯を終えます。

 

一度聞いた曲をすぐにピアノで弾いたりアレンジしたり、

目隠ししながらピアノを奏でたりと

彼の音楽の才能は誰もが認めていました。また、600曲を超える曲の数もそうですが、

彼の楽譜にはほとんど書き直した跡がありません

試行錯誤しながらの作曲ではなく、

頭の中に思い描き完成した楽譜をそのまま譜面に起こすという、

常人離れした才能によるものだと言われています。

このような音楽の才能に恵まれたモーツァルトには、

独奏のトランペットに異常な恐怖心を抱いていたり、

幼稚な言葉や下品な言葉(いわゆる下ネタ)を好んでいたりする

などの一面もあったと言います。

(今流行りのウ〇コ漢字ドリルなんかは、特に大好きだったと思います.笑)

音に関しては特に敏感で、

ヴァイオリンの音色を「バターみたい(柔らかい音色なので)」と表現したり

演奏の中でのわずかな不協和音にも反応し、

どの楽器がどのようなミスをしたかが把握できたりと、

いわゆる「ギフテッド」のような特性ともとれる才能を発揮したのです。※今後解説予定

 

彼の能力のアンバランスさや言動を考えると、

脳の発達段階において何らかの特性を抱えていた

と考えても良いと思われます

音に対する感覚が人と違うことによって、

様々な生きづらさを感じていたと同時に、

幼いころから音楽に触れられるという環境があったことにより、

彼の個性と才能を最大限に発揮することができたことは、

彼にとって何よりの救いであり、世界に多大な財産を残すことになりました。

現代の不登校や発達特性を抱えた子どもも含め、

すべての子どもたちに輝ける可能性があるということを、

私たちは知っておく必要があります。

そうした才能や可能性を見出すためにも、

子ども達と親身に関わり、理解することが大切です。

 

未来のモーツァルトは、もしかしたら身近な誰かかもしれませんね。

 

イラスト:ニョラネコ

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