フリースクールとは、一般的に不登校もしくは不登校傾向にある子どもたちが通う教育機関として知られています。
実際にはその形態もさまざまであり、統一された定義があるわけではありません。
不登校の小中学生は10万人超という大変な人数で推移しています。子どもたちの社会自立を考えたときに学校以外における教育の重要さが指摘されており、フリースクールの意義についても文科省や教育関係者の間でもいろいろと議論がされてきました。2017年2月には教育機会確保法が施行される中、フリースクールについては学校や各自治体などとしっかりと連携しながら子どもたちを育む機関としての役割が期待をされています。実際に不登校の子どもが在籍する学校長の裁量でフリースクールへの通学が学校の指導要録上の出席扱いとなったり定期券の発行を認めるなどの配慮ができるようになってきています。
様々な理由で学校に行かない、あるいは行きたいけど行けない子どもたちがいます。そのような子どもたちの多くはとても繊細で過敏な神経や独特な個性をもっていたりします。そのために周りの友だちとの関係がうまく築けずに自信を失くしていたり、人と会いたくなくなっていたりする子どももいます。
私たちは、そのような子どもたちが何より安心できる環境を創りたいと考えています。安心できる環境の中でこそ、子どもが本来もつポジティブなエネルギーが出てくるからです。そのためには、子どもに寄り添い、ありのままの彼らを理解し受け入れるように努めています。
また、その子どもらしく前進していくためには、自身の得意不得意を理解して、その得意なことや好きなことを磨くことも有効であると感じています。例え小さくても、成功体験を積み重ねたり、他者との比較ではなく過去の自分との比較の中で成長を実感したりすることが大きな自信となるからです。
Seedsでは成長するのは子どもだけではないと考えています。純粋で正直な心をもった彼らから私たち大人が教えてもらうことが少なくありません。支援する側、される側といった立場を超えて、子どもと大人が共に成長し合えるそんな場がフリースクールSeedsなのです。
人間は環境の生き物と言われます。どのような環境に身を置くかで大きな影響を受けるのです。今よりもっと良くなりたいと感じているのはその子ども自身です。子どものそんな思いを最大限に発揮できる環境が大切なのです。保護者の方々を始め、ご賛同いただける皆様と共にそんな素敵な環境を創ることができましたら幸いです。